不合格通知を分析した結果

皆さん、こんにちは。

受講生から聞いた情報をシェアしたいと思います。この情報をくれた受講生は、東京アカデミーに所属していた方で、当塾には模擬面接を受けに来られた方でした。

その方の情報によると、東京アカデミー在籍中に2類の一次試験で受験仲間3人で全く同じ点数を取ったそうです。それぞれ自己採点で25問を正解。3人とも得意分野が異なり、自然科学が得意な人もいれば、社会科学が得意な人もいて、得点できた分野はバラバラだったそうです。しかし、一次試験の結果通知にはそれぞれ同じ50点の文字が刻まれていました。

この事実から推測されることは、東京消防庁の教養試験は1問およそ2点であり、傾斜配点はないという事実です。

およそとしたのは、1類の試験では、単純に得点を正解数で割っても割り切れないことがあるからです。だから、1類の教養の点数は2類と比べて若干高くなっている可能性はあると思います。しかし、2類において傾斜配点がないのに、1類で傾斜配点があるとは考えにくいでしょう。1類であれ2類であれ、欲しい人物像というものはそう大きくは変わらないはずです。そうであれば、採点基準も大きく変わるものではなく、1類でも傾斜配点はないと考えるのが妥当でしょう。

また、その方は受験歴がとても長い方でしたので、論文を採点されながら1次で落ちたときもあったそうです。その時の点数は、たしか132点だったと言っていました。

仮に、この方が教養で33問程度の問題に正解できていたとすれば、

教養試験:2×33=66
132(合計点)- 66(教養での得点)=66(論文での得点)

となり、論文の点数と教養の点数がちょうど同じになります。

教養66点(33問正解)
論文66点
合計132点

教養で33点得点したと仮定しましたが、教養で33問正解するくらい勉強の進んだ方であれば、論文もそこそこ得点できるはずです。また、私の体験や受講生の体験からすると、30点以上を安定して得点し、ある程度まともな文章が書けていれば、一次はまず合格できるばすです。

ここで、何を伝えたいのかというと、論文の方が得点しやすいということです。

132点という点数は1次で不合格になった点数です。

この方の教養が25点の得点だとすると
教養50
論文82

この方の教養が28点の得点だとすると
教養56
論文74

この方の教養が30点の得点だとすると
教養60
論文72

上のように並べて見てみると分かると思いますが、論文の方が得点しやすいことが見えてきます。東京消防庁が論文重視と言われることが理解できるのではないかと思います。

東京消防庁は横浜のように採点基準を公表していないので、その実態はブラックボックスに包まれていますが、論文の配点が高いことはまず間違いないと思います。受験生の点数を分析することで、それがより明確になってきます。

1次突破のための具体的な目標は、①教養で30点を安定して取れる力をつけること。そして、②そこそこまとまった内容の、日本語に誤りのない文章を書けるようにすることです。

①は、様々な受講生の得点を聞いて調査した結果、30点超の受講生は、1次で落ちている人がほとんどいないことを根拠として。

②は、受講生の論文を添削していて、30点に届かなくても、内容のまとまった論文を安定して書けている方も、やはり1次で落ちないことを根拠として1次突破のための目標にしています。

東京消防庁の一次試験突破を目標とする方は、この二点を目標に頑張ってみてください。