面接、お疲れさまでした。

東京消防庁の面接試験を終えた皆様方、お疲れ様でした。
受講生から面接の感想を聞きましたので、皆様に情報をシェアしたいと思います。

東京消防庁の面接は、消防学校の4階において複数のブースに分かれて実施されます。今回の面接では、その内の一つにハズレのブースがあったと受講生が言っていました。

ハズレのブースとは、志望動機を聞かれないブースのことです。「なぜ消防官になりたいのか」、「何がきっかけになったのか」。そうした質問が一切なされないブースがあったそうです。

受験生としては、志望動機から話を進めていきたいところでしょう。志望動機を聞かれないというのは不本意だと思います。しかし、その受験生が他に聞かれたことを書き起こしたものを確認したところ、志望動機を聞かれなかったこと以外はいたってオーソドックスな質問でした。

もし、志望動機を聞かれないハズレのブースに当たったという心当たりのある方は、あまり気にせず面接の結果を待たれてよいのではないかと思います。志望動機を聞かれないというのは気持ちが悪いと思いますが、とりあえず結果を待ちましょう。

また、人身事故の影響で電車が遅れ、体力試験の会場に遅刻した受験生がたくさんいたそうです。彼らは現場の試験官に相当怒られていたそうですが、試験会場に遅刻したら減点何点という基準はまずないでしょうから、それほど気に病む必要はないかと思います。

仮に遅刻した事実を不利に斟酌されたとしても、それは今回その試験限りにおいての話です。もし今回ダメでも次は気持ちを切り替えて頑張ればよいと思います。遅刻より怖いのは、遅刻したことでもう合格の見込みがないと考え、面接を辞退してしまうことです。公務員の採用試験は無料で受験することができます。しかし、試験費用の出どころは税金です。そのため、よほどの事情がない限り辞退はされない方がよいでしょう。面接官の心証を大きく害してしまいます。それに、もし辞退した記録が残ったら、次回以降に合格できる可能性は相当程度低くなってしまいます。面接を辞退したという事実が、あなたの志望動機がそれほど高くないことを証明してしまうからです。

ここ数年、受講生と共に東京消防庁の面接内容を追いかけています。一昨年は突拍子もない質問がなされましたが、昨年と今年はいたって普通の質問内容になっています。受験生の予想を外す質問をしても、受講生の本質を見抜くことには直接繋がらないと判断したのだと思います。そんなことをしても、皆、頓珍漢な対策をすることになりかえって素の受験生を見抜けなることでしょう。

論文試験にしても面接試験にしても傾向をコロコロ変える東京消防庁ではありますが、人物重視であることは間違いありません。三対一の面接が二対一の面接2回に変わったのも、論文試験で暗記したことが吐き出せないような資料を読み取らせる問題に変わっていっているのも、全て受験生の人となりをできるだけ見ようとしているからです。受験生の皆様は、人となりを見られる覚悟で、人格も磨いておいてください。

人格、つまり、その人から感じられる雰囲気というかオーラというものは、面接で合格するためには、かなり重要な要素です。「あー、この人受かりそうだな。」「この人、苦戦するだろうな」というのは、会っただけで簡単に見抜けますし、むしろ会わずともメールのやりとりだけで分かったりします。

けれども、「そんなもんどうやって磨くんだ」と思うかもしれません。しかし、コツはあります。その最初のコツは、すでに東京消防庁の試験に合格したものだとイメージして、自分は消防官なんだと思いこむことです。自分は消防官だと思って毎日を過ごしてください。そうすれば、あなたの内側から自信があふれ、その自信はあなたの雰囲気も必ず変えてくれます。実績は伴ってなくていいのです。

「まだ合格していないのに、そんなこと思えないよ」と思ったあなた。上の言葉は、そう思ったあなたに送っています。ぜひ頑張って思い込んでみてください。自分に自信がないと、それは面接官に見抜かれてしまいます。あなたの内側から①自信があふれ、②笑顔で、③面接官が求めていることを回答し、④人として当たり前のコミュニケーションが取れれば、必ず面接は合格できます。