「論文の勉強方法」を配信しました


解答例を使いこなせますか?

論文の勉強方法を模索している方、多いと思います。市販の参考書に記載されている解答例を読んで勉強したり、ネットで販売している解答例を買ってみたり、勉強方法がわからず、路頭に迷っている方は少なくないでしょう。

よい解答を手本にして真似をする勉強は間違った勉強方法ではありません。むしろ合格までに要する勉強時間大幅に短縮してくれる効率のよい勉強方法です。しかし、このやり方は、気を付けなければならない点もあります。なぜなら、その解答がなぜ良解答なのか。その理由を理解しないまま真似をすると、論旨に一貫性のないつぎはぎだらけの論文になってしまうからです。

私は解答例をもとに勉強を進めることを勧めしていますが、解答例を参考にしながら勉強を進めるのであれば、その解答例の根底にある、それが解答例たりうる理由を必ず理解する必要があります。そこを学ばず上面らだけ真似しようとすると、文章力のない人は、つぎはぎだらけの一貫性のない文章を作成してしまいます。「この部分いいな」、「この表現使えそうだな」、何となく良いと感じる部分を抜粋して再合成すると、論旨の一貫性が消えるのです。

解答例から学んで欲しいこと。それは、上手な表現、上手い言い回しだけではないのです。それ以上に、それがなぜ良い解答であるのか、その理由を学んで欲しいのです。具体的には、その解答の骨格にあたるもの、容器みたいなものです。上手な表現は、そのお化粧部分にすぎません。ここだけ真似てもつぎはぎだらけの文章になるのです。

一番大切なのは骨格です。ここを意識的に学ばなければ、中途半端な文章力しかない人にとっては、解答例を参考にすることが害になります。逆に、ここをしっかりと学ぶことができれば、どんな論題が出ても応用が効きます。たとえば、昨年度に出題されたような、消防行政とは関係の希薄な離職率を問う論題であっても、良い文章の骨格ができているのであれば、ある程度の説得力がある文章を書くことができるからです。その骨格にもっともらしい肉付けができれば、他の受験生に書き負けることのなく、高い評価を得ることができます。

解答例から学ばなければならないこと。それは、その解答例が解答例たりうる理由。つまり、その文章を形作る骨の部分です。

※論文対策講座を受講生の皆さまには、この骨格にあたる部分が何なのかを、論文の勉強方法と合わせて動画で説明しております。論文の勉強方法についての問い合わせが複数あったため、動画で説明させていただきました。講義レジュメをダウンロードしてご視聴ください。ダウンロードのパスワードも視聴の際のパスワードも論文対策講座と同様です。