合格者の平均は30点

東京消防庁の二次試験も終わり、今年度の指導は概ね終了しました。
来年度の試験に向けて申し込み希望の方からお問い合わせをいただいておりますが、現在新しいホームページを作成中ですので再開まで少々お待ちください。

さて、この時期は、来年度の試験に向けてどう対策をしていこうかを考えている方が多いと思いますので、その対策方法についてお話したいと思います。

ちなみに、私が提供する情報は、私の受講生から私が直に聞いた話をもとにしています。ネットから拾ってきた情報は含まれておらず、全て私の受講生の実際の体験談になります。

今年度の東京消防庁一類一回目の受験生の中に教養試験の点数が23点のHさんと、38点のSさんがいました。Sさんはこの試験の時点では私の受講生ではありません。この二人の教養試験の点差は15点。ともに自己採点ですから多少の誤差はあると思いますが、その差は大きいと思います。

結果、私と面接対策をした23点のHさんは最終合格し、独学で対策を講じてきた38点Sさんは残念ながら合格を勝ち取ることができませんでした。私も驚きましたが、教養試験の15点差をひっくり返したのです。余談ですが、Hさんは横浜市も合格をしています。

私が伝えたいのは、「教養試験の点数が低くても合格できる」ということではありません。自分で言うのも何ですが、私の面接指導は、他の予備校の面接対策とは本当に一線を画します。それが証拠に、横浜市は最終合格者の順位も出るのですが、去年と今年に横浜で最終合格した3名は、それぞれ、4位、8位、32位です。最終合格者は100人超いますから好成績です。何の対策もしないで、このような逆転劇が簡単に起きると思わないようにしてください。対策方法を見誤りかねません。

この23点のHさんは、消防学校の同期(おそらく同じ部屋の同期生)に教養試験の点数を聞いてくれました。5人から聞いてそれぞれ、36,32,28,26,23だったそうです。平均すると29点です。23点で合格する人は多くないでしょうから、平均は30点を超えるくらいだと思います。たった五人のデータですが、全体で平均を出してもほぼ変わらないと思います。

もし、あなたが25点くらいで不合格になっていたのなら、それはあなたの得点に応じた妥当な結果である場合がほとんどです。25でも合格している人がいることに目を向けないで、平均が30点ほどであることにもっと注目してください。平均に届いていないという現実を直視して、もっと筆記に力を入れてください。

あなたが30点を超えたことがない、届いたことがないというのであれば、まず30点越えを目指してください。教養試験の点数が高い方が一次試験に合格しやすいのは間違いない事実です。その証拠に、Sさんは30点を下回った記憶がなく、1次試験で落ちたことがないそうです。

まとめると、30点以下の人は合格者の平均である30点超えを目指すということです。まずはここを目指してください。

今回は、主に心構えに関する話でしたので、具体的な対策は次回に回します。