今年の東京消防庁1類の2次試験は、受験者が約600名、そして、約100人程度の募集にも関わらず約400人が合格しました。結果的に2倍を切るような低倍率な試験となり、合格者より不合格者の方が少ない状況になり、おかげさまで、消防官論文面接対策塾の模擬面接受講生も、全員が合格することができました。
2015年から面接対策の講師を始め、5年経ってようやく模擬面接の授業スタイルが確立しつつあります。来年度からは、1回目は、回答の作成。受講生の経歴を聞きながら、面接回答を私が作成していきます。一緒に回答を作成しながらも、「ちょっと回答してみて」と受講生に促していきますので、話す練習もしていきます。
2回目は、話す練習です。回答を用意すると、用意したことが仇となってぎこちない話し方になりますので、それを修正していきます。そして、3回目の模擬面接で完成を目指します。
面接に際し、受験生の多くは予め回答を用意して臨むと思います。志望動機、志望職種、長所・短所など、予想される質問は予めそれなりの回答を用意しておくべきです。しかし、回答を用意したことが裏目に出て、ぎこちない話し方になってしまう人が多いのもまた事実です。原稿を読み上げるような感情の欠けた話し方や、聞かれてないことまで話して長くなってしまうことなど、その弊害は多々あります。面接回答を用意して落ちる人は、その弊害に気がつかず、この修正を怠る人です。
2類の面接に際し、回答内容を用意している受験生は、回答の内容が適切かどうかだけでなく、自分の話し方が人と人との対話として適切かどうかまで確認して面接に臨んでください。
面接回答を用意して落ちる人